多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)体験談

こんにちは。凛奈(life_rinna0)です。

今回は、婦人科系の病気についてお話したいと思います。

生理不順で高校生から婦人科に通い始め、約18年。

私は、多嚢胞性卵巣症候群という生理が起きにくい体質で、かつ、生理になった時は激しい激痛を伴う月経困難症でもあります。

最近になって子宮内膜症にもなり、これまで約30件以上の病院を受診していますが、医師との相性、薬の相性、中々しっくりいかず、何度かの引っ越しもあったりと、今だに病院を転々としております。。

私がこれまでどんな症状に悩んできたか、また、どういった治療をしてきたかなどを何記事かに分けてお伝えしていこうと思います。

今回はまず、多嚢胞性卵巣症候という病気についてのお話をさせて頂きたいと思います。

多嚢胞性卵巣症候とは

以下の3つの基準を満たすものを多嚢胞性卵巣症候群(Poly Cystic Ovarian Syndrome:通称PCOS)と呼びます。(※以下PCOS)

●月経異常(無月経、希発月経、無排卵周期症)

●卵巣の多嚢胞所見

●血中男性ホルモン高値 または LH基礎値高値 かつ FSH基礎値正常

※日本産科婦人科学会 生殖・内分泌委員会2007

本来、卵巣の中にある卵胞は、そのうちの一つが成熟して排卵されます。

しかし、PCOSの場合、卵巣で男性ホルモンがたくさん作られてしまう事で、卵巣の中で卵胞が成熟せず、排卵もされない状態になっています

PCOSの方の多くは、初潮から生理不順である事が多く私自身、中学生で初潮を迎えた時から周期は2〜3ヵ月に1度くらいと不規則でした。

高校生になってからは更に間隔が長くなっていき、半年経っても生理が来なかったりして、これはさすがにマズイと思い、婦人科に通い始めました。

医師の指示で基礎体温を付けたところ、正常であれば見られる 高温期、低温期の変化が殆ど見られず、ほぼ無排卵といえる状態でした。

また、超音波検査で確認すると、卵巣の中にたくさん穴が空いているような卵胞(嚢胞)が確認でき、血液検査では、通常であれば、FSH(卵胞刺激ホルモン)より低い数値であるはずのLH(黄体化ホルモン)の数値がFSHより高い事も確認できました。

主な症状

  • 月経異常(月経不順や無月経)
  • 不正出血
  • 排卵障害
  • おりものが多い
  • ニキビが出来やすい
  • 多毛

症状には個人差がありますが、私の場合、ほぼ全て当てはまってます。

不正出血や、おりものなど、日常生活にそこまで支障はないものの、小さな不安やストレスが結構溜まってしまうんですよね。

原因として考えられるもの

PCOSの明確な原因は未だハッキリしていないのですが、原因として考えられているものは、 肥満、糖代謝異常、ストレスなどが挙げられます。

近年の研究では、インスリンと言う、血糖値を下げるホルモンが正常に機能していない事がPCOSに関係していると言われています。

その為、甘いものの食べ過ぎや、肥満については意識するように促す医師が多いです。

ただ、欧米のPCOSの方に比べて、日本人の場合、痩せ型の方が多いようなので、実際は太り過ぎも痩せ過ぎも良くないといったところではないでしょうか。

PCOSの方は、生真面目で、ストレスを生活溜めやすいタイプが多い と言われています。医師からはよく、生活習慣の乱れなど含め、日々のストレスでホルモンバランス崩れているのではないかと言われる事が多かったです。

また PCOSを病気というよりは先天的な体質のひとつとして捉えている医師も多く、「そもそも生理が起きにくい体質」とも言われたりもしますね。

なので、完治を目指すと言うよりかは、改善し、上手く付き合っていくといった感じです。

主な治療方法

肥満を伴う場合は、減量により月経不順が改善される事もあるそうですが、基本的には 排卵誘発剤を使ったホルモン治療になります。


排卵誘発剤を服用し、生理を起こしながら様子を見るか、若い世代やまだ妊娠を望まない場合は、ピルの服用を進められる事もあります。

また、自律神経を整える漢方薬の服用などもあります。

私の場合は、排卵誘発剤で何度か様子を見てから、まだ妊娠の希望がないならと、医師からピルを飲む事を勧められ、2年半ほどピルを服用していました。

ただ、ずっとピルを飲んでいるのも不安があり、その後はピルを辞め、いくつかの漢方薬を試してみました。

しかし、どれも効果を実感する事は出来ず、数ヶ月事に排卵誘発剤を使って生理を起こし、自力で生理が来るか様子を見るという形に落ち着きました。

薬が効かなかった時もあるので、そういう場合は、腕に卵巣を直接刺激する注射をしたりもしてきました。

現在も生理不順には変わりませんが、以前よりは自力で生理で来るようになりました。

3ヶ月経っても生理が来ない場合などは排卵誘発剤を服用する時もありますが、なるべく自力での生理で様子を見ています。

私がPCOSで一番悩んだ事

PCOSの方の記事を探してみると、将来、子供を授かれかどうか、不妊治療についての記事が多いのですが、私が一番悩んだ事は、多毛についてでした。

私は元々、自分の体毛がずっとコンプレックで、PCOSと診断された時、女性として、男性ホルモンが多いという事が凄くショックでした。

決して体毛が薄い方ではなかったので、PCOSと診断されてからは益々気になってしまい、これ以上濃くなってしまったらどうしようとばかり考えていました。

実際、20代前半の頃、明らかに以前より濃くなったと感じた時期があり、その時は男性化している自分が気持ち悪くてしょうがなかったです。

病院によっては多毛を抑えるホルモンの薬もあるようですが、体毛について伝える勇気が持てず、婦人科に通う傍ら、脱毛サロンにも通っていました。

10数年前の脱毛サロンなどは、今より高額な価格設定のモノばかりで、当時の私にはかなり痛い出費でしたが、働いたお金を地道に脱毛に充てていました。

最近では、定額制や低価格の脱毛サロンが増えてきましたが、まだまだお財布に優しいとは言えない価格帯ですよね。

女性は何かと出費が多いですし、脱毛が保険適応になればいいのになぁといつも考えてます。。

基礎体温のススメ

月経不順などが思い当たる方は、出来たら1ヵ月分でもいいので、予め基礎体温をつけておき、診察の際、医師に提示する事をオススメします。

もちろん、つけないで受診しても問題ありませんが、(何ヶ月も生理が来ていない場合はすぐ受診しましょう)大概は排卵の有無を確認する為につけてと後々言われる事が多いかと思いますので。

毎朝計るのってちょっと面倒なんですけどね…。私は中々続かなくてサボったり、付けたりを多々、繰り返しています。

一番挫折しなそうな基礎体温計を見つけたので載せておきます。

ちょっとお値段は張りますが、スマホに連動して自動で記録できるタイプです。

多嚢胞性卵巣症候群でなくても、婦人科の受診の際は、基礎体温表は診断に役に立つモノなので、ちょっとくらいつけ忘れてもめげずに続けてみましょう。

おわりに

PCOSは、若年女性の排卵障害の中でも多くみられる疾患で、生殖年齢女性の約6%~10%(20〜30人に一人くらい)が罹患していると言われてます。

「毎月生理があるからきちんと排卵している」と思い込んでしまい、月経不順を長期間放置してしまう若い女性が非常に多いとの事です。

将来、妊娠を望むのであれば、結婚してから妊活に入るタイミングではなく、早いうちから自分の体を知っていた方がいいと思います。

多嚢胞性卵巣症候群と聞くと何やらただならない雰囲気の病名ですが、決して妊娠出来ない病気ではありません。

あまり考え込まないよう、自分の一部として気長に付き合っていけたらいいと思います。

私は不妊治療の経験はありませんが、今後の治療法などで何か変化があった場合はまた記事を書いていきたいと思います。

 

お目通して頂きましてありがとうございました。

 

種類3 性病検査




ABOUTこの記事をかいた人

30代内向型HSP。 耳管開放症、月経困難症、うつ病、などの病気の体験談をブログに綴っています。YouTubeも始めました。私の経験を通して、今、生きづらさを感じている方に少しでも役立つ情報をお伝えしていければと思っています。