Contents
best friend
絶望との帰り道
土砂降りの雨の中
手に持った傘を
広げないのはなぜなんだろう?
今日も希望には会えなかった
いつになったってさ
迎えにはきてくれないなんて
うずくまって泣いているあの子を
気付かないフリして
ずっと通り過ぎてたのは僕だった
僕が声をかけなかったから
あの子はずっと泣いていたんだ
あの子はずっと待っていたんだ
僕が救われるんじゃない
僕があの子を救うんだ
絶望との帰り道
土砂降りの雨の中
今日もあの子は
小さな丸になって泣いていた
随分一緒にいたから
分からなかったけれど
君の親友は僕じゃないし
僕の親友も君じゃない本当に
あの子に会いたかったのは君だった
僕が声を掛けなかったから
君はずっと泣いていたんだね
君もずっと怖かったんだね
僕が救われるんじゃない
僕が君を救いたいんだ
僕があの子に声を掛けるから
君はあの子にこの傘をさしてあげて
「一緒に帰ろう」
君達を繋ぐ事が僕の役目だと言うなら
それが僕の
たった一つの生きる理由
絶望との帰り道
君は僕より前を
一つの傘で2つの背中が笑った
いつしか雨は上がり
大きな虹が見えた空の下
僕を待ってる僕がいた
結局僕は救われていたんだ
epilogue
希望は暗闇の先にいるんじゃない。
今、絶望が自分にべったりくっついているなら、
希望はすぐ近くにいる。
でもそれは不完全な希望。
自分が希望として認めない限り、
希望も絶望している。
絶望は希望を嫌ってはいない。
今、ずっと涙が止まらないのは絶望のせい?
絶望を絶望させているのが自分だとしたら。
本当は自分と一緒に泣いてくれる
唯一の仲間かもしれない。
でも決して親友にはなれない。
二人は生まれた時から繋がっているから。
いつだって暗闇の先で待っているのは笑顔の自分。
-rinna-
最近のコメント