こんにちは。凛奈(@life_rinna0)です。
前回の記事では、パーティーの状況での内向型の私と、外向型のSとの行動の違いを比較しました。そして、その時に私が感じた事を内向型の思考の一例として、お伝えしました。
今回はHSPについてお話したいと思います。
私は内向型であり、HSPでもあるので、今回はそれぞれの違いについてもお話しさせて頂きます。
Contents
HSPとは
HSP(Highly Sensitive Person)ハイリ-センシティブパーソンの略
「高度な感覚処理感受性を持つ人」
感受性の面で鋭い反応をする人、簡単に言うと「とても繊細で敏感な人」と言う意味になります。
アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士が提唱した概念です。
HSPの診断テスト
まずは以下の項目に当てはまるかどうかチェックしてみましょう。
14個以上当てはまっていると、HSPに該当している可能性が高いです。
- 感覚に強い刺激を受けると容易に圧倒されてしまう
- 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
- 他人の気分に左右される
- 痛みにとても敏感である
- 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
- カフェインに敏感に反応する
- 明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などにに圧倒されやすい
- 豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
- 騒音に悩まされやすい
- 美術や音楽に深く心動かされる
- 時々神経が擦り切れたように感じ、一人になりたくなる。
- とても良心的である
- すぐにびっくりする(仰天する)
- 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
- 人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
- 一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
- ミスをしたり物を忘れたりしないよういつも気をつけている。
- 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
- あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
- 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
- 生活に変化があると混乱する
- デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
- 同時に自分の中でたくさんのことが進行すると気分が悪くなる。
- 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
- 大きな音や雑然とした状況など強い刺激に悩まされる。
- 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
- 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた
※アーロン博士公式サイト(日本語版) より
提唱した概念って言われると、ちょっと難しい感じがしますが、これらの内容の共通点を「とても繊細で敏感な人」と提示したのがアーロン博士なんですね。
14個以上当てはまった方は、次の項目もしっかりチェックしておいて下さい。
DOES(ダズ)
アーロン博士は上記のチェック項目が14個以上、かつ、次の4つの項目も全て当てはまらないとHSPに該当しないと述べています。
D、深く処理する(depth)
O、過度に刺激を受けやすい(overstimulated)
E、全体的に感情の反応が強く、特に共感力が強い(Emotional response and empathy)
S、些細な刺激をキャッチする(Sensitivity to subtleties)
それぞれについて、いくつか例を挙げて解説していきますね。
D、深く処理する
・少ない情報から様々な事を連想し、本当にこれいいのか、こっちの方が適切ではないかなど、納得するまで深く追求する
・色々考えすぎて何かを始めるまでに時間が掛かてしまう事が多い。
・物事の本質を突いた質問をする
〈私の場合〉
文章を書くのにあれこれと考えてしまい、とても時間が掛かります。
SNSの返信などは、既読してから暫く寝かせて考えないと返せません。。
O、神経の高ぶりやすさ(過度に刺激をうける)
・人と関わる事で激しくエネルギーを消耗してしまったり、激しい音や光に圧倒されやすい。
・人の言葉に傷つきやすく、一度人に傷つけられた事は中々忘れられない。
・ちょっとした事でもすぐビックリしてしまう。
〈私の場合〉
長時間、人のいる環境で過ごしていると限りなく生気が奪われていきます。。
人に声を掛けられただけで威かされたようにビックリしてしまう事が多々あります。(ビックリした私に相手の方もビックリしてしまう事もあるのでとても申し訳なくなります。。)
E、全体的に感情の反応が強く、特に共感力が強い
・映画やドラマで感情移入しやすかったり、涙もろいところがある。
・常に相手の立場に立って物事を考えられ、相手に共感する事が多い。
・相手と同じ気持ちになりやすいので、他人が怒られていたりすると自分も沈んだ気持ちになる。
〈私の場合〉
会社で上司に怒られている同僚などを見ると胸が苦しくなってしまいます。
発表の場で言葉が出てこないで黙りこんでる人を見てるとドキドキしてしまい、その人がしょぼくれてると一緒に落ち込みます。
S、繊細な刺激をキャッチする
・五感の感度が鋭い
・カフェインに敏感
・人の表情や仕草の変化に気づきやすい
〈私の場合〉
カフェインは連日で飲めず、モノによっては、飲んですぐに口の中がイガイガしてしまいます。。嗅覚も反応しやすく、ビルの中の匂い、満員電車はマスクをしていてもキツイです。
人と話す時は、常に相手の表情の変化が気になります。(目線の逸らし方、口元の力の入れ方、鼻が少し動いたなど)
いかがでしたでしょうか?
おおよその内容ではありますが、D、O、E、S、それぞれで当てはまるものがあると感じた方は、DOESが全て当てはまっている考えていいと思います。
HSPと内向型の違い
内向型の診断テストもされている方は、内向型のチェック項目と殆ど同じ内容では?と感じた方もいらっしゃると思います。
確かに、外からの刺激にエネルギーを奪われたり、音や匂いに敏感という項目は内向型でも見られますよね。
しかし、決して内向型=HSPと言う訳ではありません。
内向型の焦点は、 エネルギーの重点が常に自分の内側にある事。
対してHSPの焦点は 感受性、「繊細で敏感」である事。
そして HSPは外向型の人でも該当する人がいます。(その場合、同じHSPでも、 HSSまたは、HSEという部類になります。)
HSPの焦点に注目して見ると、内向型との違いが見えてくるかと思います。
私がHSP特有だと思っているところ
他者の感情に影響され共感する
HSPは ミラーニューロンと言われる神経細胞活動が活発であるがゆえに「共感力」が強いと言われています。
その為、他者の感情と自分の感情の境界線が曖昧になりやすく、自分でコントロールしきれず、涙が止まらないなんて事もあります。
内向型のみの方でも、他者の感情に影響される部分はありますが、共感に関しては、HSP独特感覚のがあるのではないかと思います。
ビックリし過ぎてしまう(過度に反応する)
「DOES」のOの解説でも述べましたが、私は、ただ人に声を掛けられただけで脅かされたようにしてビックリしてしまう事があります。
この「びっくりしやすい」で検索した事がHSPを知ったきっかけでした。
内向型診断テストでは、過度に反応してしまうと記載されている事はあっても「ビックリしやすい」だけで書いてある事はほぼないので、個人的には1番分かりやすい特徴ではないかと思っています。
上記の2点に関しては内向型の方でも当てはまる方とそうでない方がいるのではないでしょうか?
個人の見解ではありますが、 HSPは、小さな刺激に対して敏感に反応し、大きく影響される事がポイントだと思います。
HSPと向き合う事
いかがでしたか?
今回の診断テストでご自身がHSPだと感じた方は、違和感の原因が分かって安心した半面、不安もあると思います。
ですが、HSPは病気ではなく生まれ持った特性。
「治す」のではなく、「生かす」べき個性です。
「活かす」ではなく「生かす」で表したのは、HSPは自分の一部として共に生きていくモノだと思ったからです。
今の世の中では、HSPの人にとってまだまだ生きづらい環境ですし、個性、才能として活かせる場所も見つけづらいと思います。
そんな時、HSPじゃなかったら、もっと気軽に人と接しられたら、こんなに傷つきやすくなければ。。そう考えてしまうと思います。
それでも、HSPだからこそ味わえる深い感動が自分を支えていてくれたり、共感力が強いからこそ、人の痛みに寄り添う力があります。
HSPにしか出来ない事、HSPにしか見えない景色があります。
良いところも悪いところも含め、自分の人生を一緒に歩いていくパートナーとして受け入れられると、少し気持ちが楽になるかと思います。
HSPの割合は、人口の約15~20%で5人に一人。
その内、7割は内向型の方、3割は外向型の方と言われています。
マイノリティではありますが、内向型でも外向型でも、 必ず分り合える人が存在します。
また、近年では、HSPの認知度も上がり、非HSPの方でも、HSPを理解してくれる人が増えてきています。
決して生きていけない世界ではありません。
焦らずゆっくりと、自分と、HSPに向き合って行きましょう。
HSPオススメ書籍3選!
最後にHSPについての書籍で、私のオススメ3冊のリンクを貼っておきます。HSPについてもっと知りたいと思う方は是非、チェックしてみて下さいね。
HSPの基礎知識を学びたい方にオススメです!
HSPが抱えやすい問題をわかりやすく解説していて、身近な人がHSPかも?という方にもオススメです!
共感するところが多く、とても読みやすい本です!
長くなりましたが、お目通し頂きましてありがとうございました。
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