私がうつ病と分かっても病院に通院しなかった理由

こんにちは。凛奈(life_rinna0)です。

今から約6年前、私は、耳管開放症という耳の病気になりました。

耳管開放症の原因は主にストレスと言われており、そこから改めてカウンセリングなどを受けたところ、医師からうつ病についても指摘されました。

どちらの病気もしっかり休んでストレスを取り除く事が大事だという事で、私は医師から半年〜一年程度の休職をススメられたものの、収入源が無くなる訳にはいかないと、私は仕事を続けていました。

しかし、その影響からか症状が悪化してしまい、程なくして私は仕事を辞め、その後、約一年と数ヶ月間ひきこもり生活を送りました。

ただその間、診断を受けた病院にも、その他の精神科などにも一切通院する事はしませんでした。

なぜ、私は治療の為の通院しなかったのか、今回はその理由についてお伝えしたいと思います。

元々精神科を避けていた

私は、病院を受診する何年も前から心身の不調を感じていた為、自分がうつの傾向がある事は認識していた。

しかし、 うつ病に対する曖昧な診断基準、抗うつ剤の副作用など、精神科に対する懸念感が強い事もあり、体の不調で内科などを受診しても、精神科だけは受診しなかった。

この時、うつ病の診察を受けたのも、元々は耳の不調を感じて耳鼻科を受診しただけで、心療内科を受けるつもりではなかった。

耳の診察の中で、耳管開放症の主な原因はストレスとされているからと、言われるがまま診察やカウンセリングを受けていたら、うつ病とも診断されたのだった。

病院に通う体力もお金もない

体が動かせない

仕事を辞めてひきこもりになってからは、そもそも動く気力が持てなかった。

重度症状の時は本当にベッドから起き上がる事も困難な状態。

日常の家事全般、食事も、お風呂に入る事も億劫で仕方ない状態で外に出るなんて考えたくもなかった。

ただでさえ病院は待ち時間が長かったり、処方箋をもらいに行かないといけない。

当時、私は同棲相手のマンションに住んでいた為、安易に自宅から近い病院を選んでしまうと、彼氏や彼氏の知り合いに遭遇する可能性もあった。

ある程度自宅から離れた病院を探さなければならない事も考えると、とてもじゃないけど病院に行く気になどなれなかった。

お金を掛けたくなかった

仕事を辞めてひきこもりになってからは貯金を切り崩した生活。

病院に通院するだけならまだしも、更にカウンセリングも受けるとなると金額が一気に上がる。

臨床心理士によるカウンセリングはどこも一回、1時間で7000〜1万円くらいが相場。

カウンセリングに値段に見合った効果があるかも定かではないし、定期的に通うとなると交通費もかさむ。

元々、病院でうつ病の診断書は出せると言われていたので、申請すれば障害手帳を発行し、障害者年金を受け取る事も出来たかもしれないが、確実に貰える訳ではない。

受け取れない場合や発行の手続きの手間を考えると、とてもそんな気にはなれなかった。

周囲にバレたくなかった

私は、うつ病と診断されても、当時一緒に暮らしていた彼氏、自分の家族、知り合いの誰にも報告しなかった。

彼氏に知られたくない

その頃、彼氏とは、既に恋人関係は破綻状態だった事もあるが、これまでに「死んでしまいたい」という願望があった事も彼には一度も伝えた事はなかった。

通院してテーブルの上に抗うつ剤などの薬を置きっぱなしにしてしまったらうつ病がバレてしまうかもしれない。そんな妄想も考えていた。

ただ、彼には仕事を辞める以前に耳管開放症になった事は伝えていた事と、仕事を辞めてからずっと家にひきこもっていたので、さすがに何かしら察してはいたと思う。

身内にバレる訳にいかなかった

両親にうつ病になったなんて言ったら実家に帰らざるを得ない。

私は実家に3日以上いると、居心地の悪さで気が狂いそうになるくらい実家が嫌いだった為、意地でも帰りたくなかった。

特に母親にバレるような事になるのだけは絶対に避けたかった。

私の母は、私が小学校の中学年頃から風水占いや占いにハマりだした。

そこから事ある事に占い頼みの母に、私が弱音なんて吐いたりしたら、占いに頼らない訳ない。

ただでさえ占いにのめり込んでいる母がさらに占い漬けになるような事だけは絶対に避けたかった。

私は母に仕事を続けていると伝え、盆や正月などはいつも通り帰省し、貯金を切り崩した生活だったが、それまで通り定期的にお金も入れ続けた。

死にたかったから

もっと死にたくなりたかった

病気を治したい気持ちより、死にたい気持ちを強めたかった。

「死にたい」を実行に移す為にはこの行動しかないと思っていた。

通院しなかった理由としてはこれが一番。

障害者手帳を申請しなかった理由については、以前に、手続きの手間を理由に挙げているが、申請しなかった一番の理由は、障害者として 「生きていく」と言っているようで嫌だったからだ。

もうすぐこの世から消える予定の自分にそんなものは必要ないと思っていた。

治療して中途半端に「生きたい」なんて思いたくもない。

それで結局治らなかったら、苦しみが余計続いてしまうじゃないか。

だったら、このまま放置して 「死にたい」思いを強くした方がいい。

そうすれば行動に移せるのではないか、そう思っていた。

しかし、いざ仕事を辞めて、ひきこもりになった時、今ならいつ死んでもいいと思っていたタイミングでは行動に移す気力が持てなかった。

ともかく何も出来ない。

死にたいという気持ちが強くなる程、体はどんどん動きたくなくなってしまう。

死にたいから苦しい。

死にたいけど死ねないから苦しい。

苦しいのに苦しむ気力さえ出ない。

涙も出なくなり、苦しいのか、死にたいのか生きたいのか、何なのか、まるで分からなかった。

結局、行動には移せなかった。

おわりに

今思えば、起きてもいない不安に駆られ過ぎていたなと思いますが、それもまた、うつ症状の一つだったんだと思います。

辛いうつ症状は治したいけど、「生きたい」とは思いたくない。

「生きたい」と思ってしまったら、それこそ終わりだと思っていました。

今回の記事の中で何度か触れていますが、私はうつ病と診断されるずっと前から自分はうつ病ではないかと思っていました。

なぜ、そう思いながらそれまでに一度も病院を受診しなかったのか。

その理由についてはこちらの記事でお伝えしています。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

30代内向型HSP。 耳管開放症、月経困難症、うつ病、などの病気の体験談をブログに綴っています。YouTubeも始めました。私の経験を通して、今、生きづらさを感じている方に少しでも役立つ情報をお伝えしていければと思っています。